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第10章 新たな暮らし

もう子供は…という話をしたせいか、
少しだけ航平さんとの関係がギクシャクしてきてしまったような気がしてた。

仕事で帰りも遅くなりがちで、
一緒にお風呂に入ることもなくなっていった。

メイちゃんが弟の面倒みると言って、
入浴なんかを手伝ってくれながら、3人でお風呂に入って、
ご飯を食べて、
あれこれしているうちに眠る時間になってしまう。

航平さんが帰宅する音で目を覚まして、
急いで夜食の準備をしようとしても、

「食べてきたから」とか、
「メイ、疲れてるんだろ？
先に寝てて？」と言われる。

気を遣わせてしまってはと思って、
先にベッドに入っていると、
ついつい眠ってしまう。


…こうやって、セックスレスになるのかな？


そう思って、ゾッとしてしまって、
朝、私から誘ってみても、

「ごめん。
仕事に行く時間だから」と断られてしまって、
言えなくなっていった。



あんなこと、
言わなければ良かったのかな？

そう思って、
1人で泣いてしまう。

誰にも言えないまま、
時間が過ぎていってしまった。