この作品は18歳未満閲覧禁止です
祈り姫 ~甘い香りに惹かれて~
第19章 ~歪んだ愛慕、愛執は星を狂わす~
彼女はずっと王宮に居た。
少なくともサクナと婚約した四ヶ月前は。
その間、誰かが彼女とスオウを繋げてる人物がまだ、リキマシア国にいる。
部屋で伸びている騎士かあるいは別のものか。
これ以上、この国でスオウの好きにさせるわけには行かない。
ルカは陛下としてその場を仕切る。
ケイルは、ミモリの腕を掴み立ち上がらせた。
「ヴィスト、しばらくサクを頼む」
「ん? もう行くの陛下?」
「……ああ」