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祈り姫 ~甘い香りに惹かれて~
第21章 ~甘い香りに惹かれて~
「なんか緊張してきた……」
「だいじょうぶですか? 何かお飲み物をお持ちしましょう」
ユイナはグラスにレモネードを入れ、持たせてくれる。
「ありがとう」
喉が乾くが、呑み込むのも意識しなきゃなできないほど。
シュワワと喉を通る炭酸が乾きを潤してくれる。
そのとき、控え室にノックの音が響く。
部屋の前にはケイルが見てくれている。
不審者ではないとわかるので、サクナは震える声を何とか搾り出し「どうぞ」と声をかける。