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女性教師の逢瀬
第7章 偽・正樹くん
気が付くと、嵐が過ぎ去ったように、全てが静まり返っている。唯一、いまだ荒い私の呼吸が、ホテルの部屋に響いている。萎えて縮小してしまわない擬態が、蜜壺の中で優しく波打つ。触手が私の性器の谷間を、羽毛の様に柔らかく這う。そして、無数の触手が、いつ終わるともなく、自分の愛液にネットリと塗れた私の躰を撫でまわしている。良かった。この満足感、本当のセックスに引けを取らない。

意識が虚ろなまま、正樹くんにおやすみを言う。正樹くんがログオフすると、愛撫が一斉に止まった。狂おしかったセックスの余韻に、もうちょっと浸っていたい私は、自分のスマホでボディースーツを操作する。そして、もうちょっとが、もう一度になり…、もう一度が二度になり…、二度が……。
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