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濡れて堕ちて……
第6章 贖罪
「あっ、浩一さんとは仲良くやれそうですか?」

「うん。先週徹と会った日の夜に話し合って何とか仲直り出来たの。これからは多分大丈夫だと思う」

「そうですか、よかったです。これからも夫婦仲良くして下さいね」


徹は本当にいい子だな。

私の幸せを心から喜んでくれてるみたいなにニッコリ笑ってくれた。

何て爽やかにな笑顔で笑うんだろう。

もし次に会うことがあれば素敵な彼女でも連れてるんだろうな。


「せっかくですから、コーヒー飲んじゃって下さい。冷めちゃいますよ」

やだ、私ったら…っ!

話に夢中になっててコーヒー飲むの忘れてた。

せっかく入れてくれたのに、マグカップ握ったままだった。

「あはは、ごめんね!頂きます」

若干冷めてしまったコーヒー。

熱くなくなったせいかグイッと口に含みゴクンッと飲み込んだ。


ほろ苦くて美味しい、徹の味だ。

部屋いっぱいに広がるシトラスの香り、徹の香り。

全部、今日でさようなら。



「ごちそうさま」

半分ほど飲んだところでマグカップを床にコトッと置いた。



そろそろ帰ろう。

私の道に。

私を必要としてくれてる浩一の元に。





「行くんですね?」

「うん。いろいろありがとう。徹に会えてよかった」




徹の笑顔、この笑顔は忘れちゃいけない。

全てを背負って私を許し送り出してくれるこの笑顔。



「お元気で」

「徹もね」

徹の脇をすり抜けて、玄関に向かう。



これは、さよならじゃない。

徹と私の新しい出発だ。



これは…さよならじゃ…









さ…、さよならじゃ…。









あ、あれ…。















ガタンッ
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