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濡れて堕ちて……
第9章 悪夢
行為が終わる頃、私も徹も体中ぐちゃぐちゃになってた。

徹は汗でシャツがぐしょぐしょだが、私はいろんなものでぐっしょり、体力もぐったりしてる。

手錠を解かれた腕はうっすら血が滲んでる。


汗拭きシートなんて気の利いたモノなんて持ってるわけないし、2人共汗だくになりながら車に乗り込んだ。

…誰にも気づかれてませんように。


車に乗り込み帰路に着こうとしてるが

私の心は別の所に在った。


「陽子さん、心ここに在らずですね?どうしました?」

「……別に」

「だいぶ汗もかきましたし帰りにコンビニで何か買いますか?」

「好きにして…」



私は

徹の器、人形。 



いつになったら終わるの?

この地獄のような日々は。




これが不倫の代償?私への罰?




もしかしたら、私は一生浩一の元へなんて帰れないのかも知れない。


左手の薬指の指輪を眺めながら


私は絶望を感じてた。






帰宅すると、徹は私を浴室へ連れて行ってくれた。

服を脱がし、生温いシャワーを体に浴びさせ汗を流してくれた。

「陽子さんに似合いそうな香りでしょ?」


シャンプーの香りまで、徹の支配されてる。

1人でお風呂にも入れず、自由すら認められない。


「この香りって?」

「ローズの香りらしいです。陽子さんを抱くたびにムスクの香りが鼻につくんで」


浩一の香りを消そうとしてるんだ。


消さないで、浩一の香り。


消して欲しくないのに…。




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