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私立煩悶女学園の憂鬱。
第1章 水球部 編 (1)

暫くしてドアが開けられる気配がして、私は慌ててエレベーターとは反対側に
ある階段の踊り場に逃げた。そこからそっと覗くと、黒川君が出てきたのだっ
た。
廊下に出てきた黒川君は、開けられたドアの向こう側にいる白石コーチと何か
話し込んでいる。
黒川君と白石コーチ・・・2人でHな事、してたんだ・・・
時折楽しそうに見せる笑顔に胸がチクッと痛むけれど、それ以上の大きなショ
ックは無かった。
水球部の下級生達、何人もが彼を噂していたのは知っているし、3年生部員の
中にもタイプだと言っている人達がいた。私も一目ぼれしてしまったから、ラ
イバルは多いな、とは思っていた。ただ、まさか白石コーチと初日にそんな関
係にまでなってしまうなんて。それがちょっと驚きだっただけ。
白石コーチも女の子なんだから、ライバルの1人だったってことね。
そうよ、これはスポーツで言ったらレギュラー争いみたいなもの。ライバルを
倒して手に入れてこそ価値があるはず。
自分から積極的にいかなくちゃ。沸々と内側から燃えてくるものがあった。
いきなりドアの向こう側から手が伸びてきたかと思うと、黒川君の上半身がド
アの影に消えた。
長いような短いような時間が過ぎた後、ドアが閉まって彼だけが残された。
心臓がドキドキしてきた。激しい練習をした後みたいに汗まで出てくる。
積極的にいかなきゃ、積極的にいかなきゃ・・・
何回も口にした私は、1階のエレベーターホールに向って階段を駆け下りてい
った。
ある階段の踊り場に逃げた。そこからそっと覗くと、黒川君が出てきたのだっ
た。
廊下に出てきた黒川君は、開けられたドアの向こう側にいる白石コーチと何か
話し込んでいる。
黒川君と白石コーチ・・・2人でHな事、してたんだ・・・
時折楽しそうに見せる笑顔に胸がチクッと痛むけれど、それ以上の大きなショ
ックは無かった。
水球部の下級生達、何人もが彼を噂していたのは知っているし、3年生部員の
中にもタイプだと言っている人達がいた。私も一目ぼれしてしまったから、ラ
イバルは多いな、とは思っていた。ただ、まさか白石コーチと初日にそんな関
係にまでなってしまうなんて。それがちょっと驚きだっただけ。
白石コーチも女の子なんだから、ライバルの1人だったってことね。
そうよ、これはスポーツで言ったらレギュラー争いみたいなもの。ライバルを
倒して手に入れてこそ価値があるはず。
自分から積極的にいかなくちゃ。沸々と内側から燃えてくるものがあった。
いきなりドアの向こう側から手が伸びてきたかと思うと、黒川君の上半身がド
アの影に消えた。
長いような短いような時間が過ぎた後、ドアが閉まって彼だけが残された。
心臓がドキドキしてきた。激しい練習をした後みたいに汗まで出てくる。
積極的にいかなきゃ、積極的にいかなきゃ・・・
何回も口にした私は、1階のエレベーターホールに向って階段を駆け下りてい
った。

