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Snowtime 溶けて、消える
第1章 ***
「もう…泣かないの。そんなに酷いことをしたかしら? 私」

「違います…怖いん、です。あんなに積もっていた雪が、明日には溶けて無くなってしまう…目が覚めたらあなたも…消えてしまうんじゃないかって」

 年甲斐もなくぐずる僕を彼女は胸の谷間に埋めて、慰めるかのように頭を撫で始める。あの凍る様な冷たさはすっかり無くなり、僕は春そのものの陽気に包まれる。童心に返った僕に待ち受けていたのは、春はあけぼの…と昔つまらない授業で習った古典の再現の様な、この上ない温もりと強烈な眠気だった。

「ごめんなさい…それは無理よ。知っているでしょう? 春は…待ってくれないのよ…」

 微睡みの中でかすかにそう聞こえた僕を、春は容赦なく夢の世界へ落としていった。


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