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体育館裏の木陰
第1章 二人の乙女の独白を聞いていたボクは思わず絶句してしまった
「でね、聞いてくれる?この前、流れ星を見たの。
この町で見る初めての流れ星。
そのときね、これを誰かに伝えたいなぁと思って…。
そこで、ぱっと浮かんだのが、玲、あなたの顔だったのよ。
いつか一緒に見てみたいね 沙世子」

潮田玲は夢見るような表情で窓の外に視線を上げた。
(ほんと、一緒に見られるといいよね)
…と、一度両手で顔を拭った後、一転して夢から覚めたように、「って一体どうい
うつもり?こっちから返事のメール出しても梨のつぶてだしさ」と急にひとりで毒づきはじめた。

「ねぇ、きいてるの?この間、ほうき星をみたの。この太陽系で初めて見るほうき星。
そのときにね、この気持ちを誰かと
で、ぱっと思い浮かんだのが、ソニア、あなたの顔だったのよ。
いつか一緒にみようね。…ねぇー……」

サンダーソニアは夢見る表情で、
窓の外を見つめた。
■体育館裏の木陰

「……………………」

二人の乙女の独白を聞いていたボクは思わず絶句してしまった……まさか二人がそういう仲とはな……。しかもサンダーソニアが玲のことを好きになってるなんて想像もしなかったことだからだ……。確かに言われてみれば思い当たることはあるような気がするが。それにしても……二人とも自分の恋心には鈍感なんだな……。

しかしこれは…?!
何かあるに違いないっ。

二人の想念的な関係をボクは想像してしまった。何だろう。ドキドキしてきた。そろそろひんやりと冬色を帯びた風がボクのプリーツスカートを揺らす。
まぁ、ボクだって身も心も乙女であるからしてその時の体調や感情で世界観が極端から極端へ揺れる。
それでも学級委員長としては、不倫はよくないと判断するよ。

沙世子は玲に徹底的な塩対応を貫いている。
何か二人の間に何か秘密を抱え込んだのだ。

二人は俺の想念的な関係であるとか何とか関係してる感じになってる。
そう言われたら自分まで恥ずかしくなってきた。

いやいやまあ、あの二人はあれだけ露骨なアプローチをしているのに気づいていないし。
そんなバカなことがあるわけない。うん。そうだよ……。
でも、もしそれが本当だとしたらそれはきっとお互い様だよね。
うん?
なんかおかしいぞ?
そもそも玲ってソニアのこと好きなんじゃなかったっけ?
いつからこうなったんだろう。
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