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VRの罠(汚された愛と勇気の戦士達)
第14章 呪い
「うっ・・・・。」

意識を取り戻した愛は、薄っすらと目を開けた。

白い。

全てが白い世界だった。

真っ白な壁が四方を取り巻いている。

横たわる大きなベッドは白いシーツで覆われている。

自分以外は誰もいない部屋を愛は見回した。

出口さえもない。

「こ、ここは・・・・・?」

愛は戸惑いの表情をしながら、起き上がった。

何もない。

今まで愛を蹂躙していた淫魔達もいない。

(ど、どうして・・・・?)

混乱する頭を押えて、愛は考え込んだ。

額に輝いていたルビーのティアラもない。

首元に残っていた赤いリボンさえも。

透き通るような白い愛の身体が、全身裸で晒されていた。

全てが白い世界の中で、愛の黒い花園だけが淫靡に浮かび上がっていた。

「ふふふ・・・愛よ・・・・。」

曇った声が響いた。

「だ、誰っ・・・?」

愛は必死になって、辺りを見回した。

誰もいない。
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