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不良の彼は 甘くて強引
第3章 望まない快楽



どこだろう、ここ…


だんだん意識がはっきりしてくる。



「……」

そして、記憶も──


座っている床の冷たさ、カビのような嫌な臭い


わたしは妙に冷静だった。


…手首に感じる違和感

わたしはおそるおそる瞼をあげる。


薄暗い部屋…

ああ、やっぱり

わたしの両手首は後ろの柱に固定されていた。


置かれた状況を把握しようと
顔をあげて周りを見たら

「!!!……痛っ !!」

首に激痛が走った。










「──…当たり前だ」






!!!!!




部屋に響いた低音ボイスに、わたしの体は凍りつく。



「誰の一撃をくらったと思っている」


椅子に座っていた声の主はゆっくりと立ち上がり
近づいてきた。


「お前、〇〇大の生徒か?」


どうしようもない威圧感


わたしには…震えることしかできない。



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