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不良の彼は 甘くて強引
第7章 愛か怒りか苛立ちか


ギィ--…



「・・・・」



部屋の奥に、小柄な女が一人
放心状態でぺたんと床に座っている。


その姿は、実に無惨なものだった──


下半身は靴以外何も身につけておらず、上着のボタンははずされ辛うじて肩にかかっている程度。

髪はボサボサになっており

そして…身体中に汚らしい男の精液がまとわりついていた。



「柚子」


その声に彼女の華奢な肩がかすかに反応する。

まるで生気を失ったその目で、入り口に立つ人影を見つめた。


「匠さん……?」


消え入りそうな声…


「帰るぞ」


匠は柚子の元へ行くと力無く座り込む彼女の腕を掴み無理やり立たせ

よろける彼女を抱きかかえるように支えた。

そのままスカートを拾い上げ慣れぬ手つきで履かせると、乱れた上着のボタンを適当に数ヶ所とめる。


それでもやつれた柚子の姿を見て匠は軽く舌打ちした。



「面倒だな」


自らのジャケットを脱いで彼女に着せると、その大きなジャケットに小柄な身体はほとんど被われた。


“取り敢えずはこれでいいか”


動かない彼女を背負い、鞄を拾う匠

そのまま2人は部屋を後にした。





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