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レモンティーな朝焼け―母娘調教―
第7章 折り返しの風景
(い、いやぁ・・・・)

ドアが開くと、少女は逃げるように列車から飛び降りた。

必死の形相でホームの階段を駆け上っていく。

(いやっ・・・・いやぁ・・・)

「はぁっ・・・はぁっ・・・はぁっ・・・」

改札口を抜けて、駅の前の歩道で立ち止まった圭子は、苦しそうに荒い息を吐いていた。

心臓が激しい鼓動を打っている。

(わたし・・・・わたし・・・)

振り返ると、駅は人影もまばらでひっそりとしていた。

今朝、電車に乗った時はあんなに混んでいたのに。

まるで何事もなかったかのように見える。

だが、少女はまるで違う印象を感じていた。

元の場所に帰ってきた筈なのに。

さめる事の無い悪夢の中で、圭子はもがき苦しみ続けるのであった。

第一部(完)
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