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第13章 Intermezzo 2

昨夜、久しぶりに夫に抱かれた。
「～された」ものでしかなく、受け身でしかない。
一応、夫婦なのだし、頑なに拒否するほどの理由もなく、応じた。

やはり違う、と思った。
これは果たしてセックスなのだろうか？

夫の一つ一つの行為に真子は至って冷静だった。
愛撫は「撫」でしかなかったし、キスは「接触」でしかなかった。
夫の指がクリトリスに触れたとき、声を出してあげたほうが夫は喜ぶのだろうか？
そんなことを素で考えられるほど、真子は冷静だった。

洋介の前ではあれほど理性を失うというのに……