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幼なじみとSEX×5 〜ダメだとわかりながら抗えないカラダ〜
第9章 【Chapter9/4人のシェア彼女】





そうか………離婚が原因で引っ越したんだもんね。
幼いながらにも言えなかったよ。
父が居なくなって母に引き取られ最初は実家に戻っていたけどすぐにまた引っ越した。
知らない街で母と2人、肩寄せ合って生きてきたの。




5人の事、忘れた訳じゃなかった。
でも目まぐるしい日々に慣れるのに必死だったな。
新しい友達も出来て多感な時期を過ごしていつの間にか考えなくなってた。




隣に座って京ちゃんも優しく頭を撫でてくれる。




「再会した時はマジでもう逃さないって思ったよ」




「紘子はあの頃のまま綺麗になってた」




「そうだよ、人生で2回一目惚れした」




「彼氏居ないって聞いてどれだけホッとしたか」




「もう二度と失いたくないよ」




皆が口々に言ってくれて恥ずかしくて嬉しくてこそば痒い。
肩をポンと叩いて抱いてきた透真くん。




「紘子が突然居なくなる少し前かな、よく遊んでた公園、タコの形した遊具の上でさ」




「あ………懐かしい」




あの頃の情景が脳裏に蘇る。




「京ちゃんもいっくんもカズくんも遼ちゃんも透真くんもみーんなと結婚してあげる、約束する……て紘子は言ってくれたんだよ、俺たちに」




「え…………!?」




目がテンになる……とはこの事だ。
流石の私でも自分にドン引きだわ。
そんな事出来るはずないってわかるのに。
子供の約束事だよ〜なんて通じない空気。
いや、でも。




「多分、皆が大好きだよって言いたかったんじゃないかなぁ……なんて」




「指切りもしたよ」




「ていうか透真くんはわかるでしょ?一番お兄ちゃんだし結婚は1人だけって」




「うん、だから今の形取ってるでしょ?最終的に紘子は京太郎を選んで結婚したけど、あの約束は時効なんてないから」




知らぬ間に……その約束果たされてたんだね。
小3の考える事だよ!?
本気にするとかどうかしちゃってるよ。




「それくらい皆が紘子に本気なんだって事、ちゃんと理解出来た?」




「は、はい………ありがとうございます」




でも、皆もそろそろ良い年頃なんだし、彼女とか居てもおかしくないのに。









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