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淫夢鉄道の夜
第2章 ヤリサーのリーダーだった男
その仕草が友樹には、もっと聞いて欲しいという合図だとなんとなくわかった。きっといろいろ話したいのだろう。もしかしたら若い時の悪さを話して楽になりたいのかも知れない。

さっきのこともあるし、ここは付き合ってやるか。友樹は佐藤に「何人くらいの子とヤッたんですか」と尋ねた。

「3年間活動して100人くらいかな」

「そんなにですか。すごいなあ。みんなうちの大学の女の子ですか」

「他の大学の子もいましたけど、やっぱりうちの大学の子が多かったですね」

「僕の知ってる子もいますかねえ?」

「さあ、どうでしょう。例えば、篠崎彩香なんて知ってるんじゃないですか」

「え! 篠崎彩香さんってミスキャンパスになった人でしょう!」

友樹は心底驚いた。篠崎彩香は、1つ上の学年でミスキャンパスになった子だ。テレビにも出ていたのでよく覚えている。顔立ちがきりっとした正統派美人だった。

佐藤はニヤニヤしながら頷いた。

「彩香は最初にサークルのメンバーになった女の子でね。ボクのセックスフレンドです。しょっちゅうヤッてました」

「そ、そうだったんですか……」

あんなきれいな人がヤリサーのメンバーだったとはショックだが、あの美形がセックスのときどんな表情になるのかすごく興味が湧いた。
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