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契約的束縛・過ぎ来し方(すぎこしかた)のメモリー
第4章 メモリー本郷

(毎回懲りんなあいつらは……)

講義後のキャンパス内を歩きながら少々深いため息を吐く、この後自主訓練があるんだが気が重くなりそうだ、あいつらも居るからな躰をくっ付けたがるのが面倒くさい。今日も微妙にかわしながらの自主訓練、まさか投げ飛ばすわけにもいかずこうして逃げてはいるがいつまで続くのやら、俺にも我慢の限界があるんだぞ?

自主訓練が終われば夕食まで束の間の自由時間、本音を言えばサッサと風呂に入りサッパリとしたいが、これまた同じ事で時間をずらし夜の自由時間に入っている……一々気を遣うのも鬱陶しい。
仕方がないのでこの時間は自習タイム、規律正しい防衛大だ就寝前まで制服は当たり前、外出も制服着用が義務付けされており馬鹿なことなんか一切出来ん。だからだろこんな風潮があるのは、外はともかく内だとバレにくいからな。

「次のレポート内容決まったか本郷?」
「国防論にしようと思ってる」
「また難しいところを……。戦略関連の方がいくらかマシだ」
「面白いんだが……」
「そんな事を言うのはお前くらいだよ」

毎日こんな事を考えでいるのが防衛大生、分類上は国家公務員なんだ給料を貰って勉学に励む身としては全力で頑張らないと後々良いポジションなんか回って来ない。卒業後曹長までは保証されているがその先は? 上に行くほど間口が狭い世界だ今の内に確たるものを出さなければただ埋もれるのみ。地獄の一年は超えた、二年目からは己と見つめる時間も増える、俺はそれを有利になるように使っているに過ぎない。
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