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契約的束縛・過ぎ来し方(すぎこしかた)のメモリー
第3章 メモリー仁科

日本は本部から分かれたCross sels中央施設が仕切っている。そこに介入するとなると少々厄介だと言わざるを得ない。私自身は中央とは無関係それをずっと貫いてきたため、繋ぐ人物が居るにはいるが、あいにくと今はその中央施設があるロシア滞在中。なのでここ香港にてのんびりしているのが今の現状になる。

「そう、夜にライランのところに行ってきますよ」
「調教師」
「えぇ、楽しいですねあれは。本格的に調教師のノウハウも覚えましたし支障は一切ありません」
「ライランには……」
「私のことですか? 中央側になるライランにわざわざ秘密を教える気にはなりませんね」
「ただコンラート・ゼクスと」
「そうです」

ふと窓辺から立ち上がり、私はイェンフゥイが作業する重厚なデスクの端に腰かけた。

「一々教えてなんになります? 秘してこその本部、謎の存在盟主、これを崩す気はない」
「それは……確かにその通りです」
「まあ言ったところでライラン程度では分かりもしないでしょう」

中央に組する者は皆盟主を象徴的存在だと認識している。『全ては盟主のために』この言葉を教えられても実際に盟主を見た者は居ない……表向きは。盟主は象徴であり偶像、その認識があるからこそ私本人は気楽でいられるんです教えるなどもっての外。ですが丸っきりラインがないわけでもない、今の中央トップは私の子飼いであり第二階級はよき片腕、この二人が上手く実像を隠し盟主偶像が出来上がった。ふふ、いい仕事をしていますよあの二人は……。

(もう一人くらい窓口は欲しいもの)

上位過ぎず下位過ぎず私の意のままに動く手駒、簡単に連絡が取れ発言権も高いほうがいい、そうすれば私は更に自由になれる……いい考えだと思いますがね?
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