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満ちる満ちる満ち足りる
第8章 ( *´艸`)
翌日
彰に起こされる

「おーい。」

幸子は動かない
彰が幸子の秘部を撫でる

「いやっん。えっ、まだ早くない?」
 
まだ目覚まし前だ
彰がニヤ付く

「松下さまがお越しです。」

ん?なんで?駅で待ち合わせのはず、、
幸子はジャージのまま玄関へ行く

「おっはよ~。まさか彰くんと住んでるとはなあ。やるじゃんヨッシー」

松下がヘルメットを持って立っている

「通り道だから迎えに来た。。けど、彼氏に送ってもらう?」

「いやいや、彼氏じゃ」

幸子が否定しようとすると

「ばれちゃったね幸子。」

彰もおちゃらける
幸子はこれ以上誤解されるのも面倒なので
ダッシュで着替えた

「彰、戸締まりよろしくね。」

「お色気下着が盗まれちゃ困るもんな。」

彰が見送る
幸子は松下のバイクの後ろに跨がった
松下には昔よく残業で遅くなると乗せてもらった
風が心地よい
車をぐんぐん追い抜いていく
あの頃は若かったなあ


研修が終わって松下と幸子はハンバーガーを食べている
松下の読みが外れ、チェーン店しかなかったのだ

「さすが田舎だな。」

「でも、ハンバーガー懐かしい。昔さ、残業してたとか課長が買ってきてくれた。」

「だったよねぇ。ポテトがうまかったわ。30代になっても変わらないな。」

二人ともむさぼり食う

「いや~しかし彰くんと住んでるとはなあ。」

「驚いた?」

「吉村はご傷心だと思ってた。」

「お節介。あたしは幸せです。あ、彰とは何もないから。」

「一緒に暮らしてて?」

無いと言えば嘘だが、無いものは、ない

「彰くん、良いと思うよ。真面目だし。海外赴任の話も来てるくらいだからね。」

「え、」

「そんな顔するなよ。吉村も付いていけば良いだろう。」

「あたしはそんなに優秀じゃないわ。」

「じゃなくて、結婚すればいいだろ。」

「できるわけない。」

「大事なのはお前がどうしたいかだよ。」

幸子の心に、、、彰は居る
でも、海外に付いていく程の、ではない

「彰ったら、話してくれても良いのに。」

「寂しがると思ったんだろ。お前最近顔色良いもんな。離婚した直後げっそりしてたじゃん。」

お洒落なバーなんてありゃしない
あるのは早くシャッターのしまったスーパー
山、川、そして今夜泊まるビジネスホテル
二人とも予想以上に歩いてくたくただった
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