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蒼い恋
第1章 初恋
初めてだよ君はみたいな奴

悪戯ら好きの君は
いつもなにかを企んでいる

上履きが片方ない!
もう~苛つく!
「へへへ ばーか ここだよ!」
「いらない!裸足でいいもん 
馬鹿じゃないし」
知らんぷりして廊下を歩く

「ごめん!靴下汚れる」
前にまわって上履きを置く
誰がシンデレラみたいじゃない?
って囁いている

「ばーかシンデレラ?ツンデレラだよ
いつもツンツンしてさ!」

黙ったまま上履きを履く私

バランスを崩し転けそうになった

すっと手を摑んでくれた
「危ねぇ」
その手に渡された小さく畳んだ紙切れ
「じゃ~部活でな」

ポケットにしまった紙切れ

誰もいない所で
開いた

「今日一緒に帰ろう!丸だったら
この紙帰して下さい」

返したくない!
でも 帰りたい

部活で紙切れを渡した
「読んでね」
って小さな声で言った

キラキラした君の瞳が笑ってくれた

読んだかな~

「うん!帰りたい!北門ね」

突然目の前に現れた君は

大きく丸を作って見せてくれた

部活が終わり私たちはダッシュ

人気のない北門に猛ダッシュ
「転ぶなよ!」
顔見合わせケラケラ笑い合った

暫く歩いて
私決心した

「大ちゃん あたしね……」
「シー」
大ちゃんが手出して
「まりばか よろしく」

そっと触ると
ギュッと握ってくれた

顔がカァーって熱くなった

大ちゃんはどうかな?

「うん?どうした?」
あまりの優しい声に
俯いちゃった

「まり 目の前何色に見える?」
「ピンクに見える」
「だよな」
「これって 薔薇色?」
「うん 幸せ色だね」

初恋
君に
初恋
お前に
初恋
ふたりの

小さな小さな幸せ

初恋
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