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彼女に抱かれたい
第17章 それから…
お義母さんは私の不安を朗らかに笑い飛ばした。
「私たちもね、10コ離れてるのよ。それも主人が私の10コ下。
血は争えないってヤツなのかな?アッハッハ!」
「おいおい…声がでかいよ…ま、本当の事だけど。」

明るく朗らかに笑うお義母さんと、落ち着いた様子でそれを嗜めつつ優しく見守るお義父さん。
なんだかすごく心地いいご夫婦だ。

「そうなんですね…知りませんでした。私…ずっと不安だったんです…歳の差が。」
「分かる分かる!私らね、結婚した時大揉めに揉めたのよ。お互いの両親と。だからね…主人を奪って駆け落ちしたわ。アッハッハ!
普通は逆なんだろうけどね?私その時はもう30過ぎてたし、待てなくて…ふふっ!」
「だから声がでかいよ。」

す、すごい行動力…。
感服いたします。

「だからね、あなたも自分に自信持っていいと思うよ?あなたのおかげでサトシはあんなに逞しくなったんだから。あの子がインターハイ優勝、それもインターハイレコードなんて、私らが一番信じられないし驚いてるわ。
本当にありがとう。」
「ありがとう、マイさん。これからもウチの息子をよろしくお願いしますね。」

寡黙な様子のお義父さんも優しい表情で私にお礼を言ってくれるものだから、恐縮しっぱなしだった。
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