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ノーサイドなんて知らない
第8章 言葉に出来ない不安
熊野さんの優しい声を聴きながら、
背中を撫でて貰う。

心臓の音が少しずつ、ゆっくりしてきて、
同じスピードになる。


「私なんかじゃ、
良いお母さんになれないって思ったら、
怖くて眠れなくなっちゃって…」


「そんなことないよ。
茉莉(めあり)は凄く優しくて強いから、
良いお母さんになれるよ?
だから、安心して?」


「私がそんな風に思ったから、
赤ちゃん、お腹の中で居心地悪かったのかな?」


「そうかもね?
でも、もう、大丈夫でしょ?
俺も頼りないかもしれないけど、
一緒に、お父さんとお母さんになろうね?
その為にも…。
ちょっと安静にしないといけないってさ?
安定するまで、念の為、入院だって」


「どれくらい?」


「取り敢えず、2、3日様子を見てから、
どうするか決めるみたいだよ?
俺、焦っちゃってさ。
茉莉(めあり)の下着、入れたつもりだったのに、
俺のパンツをカバンに詰めてたよ?」と笑った。


「あら?」と私も笑うと、

「良かった。
やっと、茉莉(めあり)、笑ったね?」と言いながら、
私の頬をそっと撫でてくれる。


「後で何が必要か確認して、
取りに行って来るよ。
ここ、個室だから、俺も泊まれるって言ってたから、
2人分の着替えも持って来るよ。
他に何か、欲しいモノ、あるかな?
あ、病院食、物足りなかったら、
なんか、食べるモノ、持ち込めるよね?
だって、別に病気じゃないもんな」と言って笑う。


「んー。
俺、料理出来ないからな。
ファーストフードとか、デパ地下のデリでも良いかな?」
と言うので、

「薫さんの食べたいモノ、
買ってきてくださいね?」と言うと、

「俺は、茉莉(めあり)のご飯が一番好きで、
それより食べたいのは茉莉(めあり)だからな」と言って、
額にキスをして、
「少し眠ると良いよ。
茉莉(めあり)が眠ったら、
一走り行ってくるから」と言って、
椅子をベッドの近くに引っ張ってきて座ると、
手を握ってくれる。


私はかなり落ち着いた気持ちで、
目を閉じた。

そして、しばらくすると、
いつのまにかに眠ってしまっていた。
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