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第13章 優人

「優くん、優くん！駅の傍の雑木林で白骨死体が見つかったんだって！」

部屋へ飛び込んで来るなり、ランドセルを背負った少女は興奮を押さえきれない様子で叫んだ。


「へえ…」

ソファで身を起こした優人は
今頃やっと発見されたのか、という言葉を飲み込む。

「それよりミユキ、あの事お母さんに報告に行くんだろ？早く支度しておいで」

「うん！ちょっと待ってて」





みゆきの母である幸恵が自殺を図ってから、十年以上の月日が流れ優人は温井医院の医院長になっていた。