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芦屋洋館秘話 ハウスメイドの献身ご奉仕
第1章  当主 陽一 ~ 青山家の秘密
             第1章 当主 陽一 ~ 青山家の秘密

 神戸の東の郊外、芦屋市山手町一帯は、大正期から、海を見下ろす眺望の良い邸宅用地として開発され、今も長く引き継がれた洋館が所々に見られる高級住宅街として、落ち着いた風情を見せている。芦屋川沿いの急坂は、旧帝国ホテル本館を設計したことでも知られる巨匠フランク・ロイド・ライトが、この地でも著名な邸宅を設計したことにちなんで、「ライト坂」と呼ばれている。

 その坂から折れ込んだ奥の広大な敷地に、昭和初期に立てられた青山家の洋館が佇む。青山家は、江戸中期に「廻船業」から始まり、今や世界中で海運会社に外航船を貸出す「船主会社」に発展した。

 8月初めの遅い夕日が沈み、遠望する六甲アイランドが深紫の空に溶け込むころ、当主の陽一は、帰宅後も少しシワが残るスーツのまま食事を終え、2階の書斎で、黒光りする革ソファに深く身を沈めていた。使い込まれて古色を帯びたタンノイのスピーカーから、バッハの無伴奏バイオリンソナタが流れ、陽一は物思いにふける様子で窓の外を見ていた。

 やがて、バイオリンの端正な長音が終わるのを見計らったように、重厚なドアが静かに開き、ボブヘアーのハウスメイドが、静寂の邪魔をしないよう無言のまま入室した。清楚な白シャツに黒のタイトなミニスカートとニーハイソックス、白の腰エプロンを着け、ラウンドトゥー・ローヒールの黒いパンプスを履いている。

 手馴れた様子で、部屋隅のグラスキャビネットからエジンバラクリスタルのショットグラスを取り出し、ロイヤルサルートを注いで、サイドテーブルにそっと置いた。そして、陽一の後ろ脇で、視界から外れるように膝をついて控えた。その姿勢は、豊満な胸や腰を一段と際立たせた。
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