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第6章 開き始める心

「んんっ、」

「ほんと可愛い。ねぇ、今日はいい？」

「あっ…、だ、めっ……」

「もう我慢できない、お願い。1回だけでいいから」


キスだけでぐったりする私の頬を撫でながら、啄むようなキスを繰り返してくる。

駄目だと思うのに…、身体は快感を求めようとしてしまう。


どうして……

嫌いだったはずなのに……


吏生さんからのキスも愛撫も気持ち良くて身体を委ねちゃう。


「移動しよっか」と聞こえた頃には私の身体はフワッと持ち上がってお姫様抱っこされていた。


薄暗い部屋に連れてこられて、優しく下ろされると私に覆い被さるように吏生さんに包み込まれる。