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副社長と出張旅行~好きな人にマーキングされた日~
第1章 出張旅行
「里佳子君、この書類をまとめてくれないか。」

「はい、副社長。」

書類を渡される時に、副社長と指が触れる。

「すみません!失礼しました!」

ドキッとして、書類を落としてしまった。

「大丈夫?」

副社長が、わざわざ椅子から離れて、書類を拾ってくれた。

「本当にすみません。」

「いいんだよ。」

副社長は、書類を私に渡すと、私の頭をなでなでしてくれた。


25にもなって、頭を撫でられて嬉しがるなんて、子供かっ!

でも……

「ん?どうした?」

社内でも美男子ランキング1位の新田副社長だから、嬉しいんだよね。

新田疾風副社長。

この会社の御曹司。

結婚はまだしていない。
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