この作品は18歳未満閲覧禁止です
![](/image/skin/separater1.gif)
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
木の実を集めて君にあげる
第5章 ドライバー爆誕
![](/image/mobi/1px_nocolor.gif)
リビングに通される。
瑞樹ちゃんのお母様が紅茶やお菓子を出してくれて、
席を外すのを待って、
瑞樹ちゃんに声を掛ける。
「なんか、大丈夫?
痩せちゃったよね?
電話しても、折り返しもないし、
LINEも既読にならなくて、
心配してたよ?」と、
静かな口調でゆっくり話してみる。
その言葉が瑞樹ちゃんに届いているのかも判らないほど、
瑞樹ちゃんは儚くて、
そこに居るのに、居ないみたいだった。
「ロミオとジュリエットみたいに、
引き裂かれちゃったのよ」と、
紘子ちゃんが瑞樹ちゃんの小さな手を撫でながら囁くように言う。
「携帯も没収されてて、
私も話、殆ど出来なかったんだよね」
高橋が呑気な声で、
「大丈夫?」と言うけど、
勿論、大丈夫じゃないのは誰の目から見ても明白だった。
引き裂かれちゃったって、
宇田川亮平とだよな?
状況が全く見えないぞ。
瑞樹ちゃんは、僕のことなんて見えてないみたいで、
紘子ちゃんに取り縋るように小さい声で囁くように、
でも必死に言った。
「紘子さん、お願いがあるの。
江川さんに連絡して、
亮平さんの様子を見て来て欲しいの。
心配で…」と言ったまま、
涙を流している。
「4月に大学が始まったら、
会いに行けるかもしれないけど、
それまでは家からも出られないし、
携帯も没収されたままで、
連絡も出来ないの。
でも、四十九日には必ず伺いますからって伝えて欲しいの」
ん?
四十九日って何だ?
話が全く見えない。
疑問をそのまま口にしてしまった。
「四十九日って?」
でも、瑞樹ちゃんは震えて涙を流しているだけだった。
ダメだ。
泣いてる瑞樹ちゃんを見てるのも辛すぎて、
僕も耐えられそうにない。
瑞樹ちゃんのお母様が紅茶やお菓子を出してくれて、
席を外すのを待って、
瑞樹ちゃんに声を掛ける。
「なんか、大丈夫?
痩せちゃったよね?
電話しても、折り返しもないし、
LINEも既読にならなくて、
心配してたよ?」と、
静かな口調でゆっくり話してみる。
その言葉が瑞樹ちゃんに届いているのかも判らないほど、
瑞樹ちゃんは儚くて、
そこに居るのに、居ないみたいだった。
「ロミオとジュリエットみたいに、
引き裂かれちゃったのよ」と、
紘子ちゃんが瑞樹ちゃんの小さな手を撫でながら囁くように言う。
「携帯も没収されてて、
私も話、殆ど出来なかったんだよね」
高橋が呑気な声で、
「大丈夫?」と言うけど、
勿論、大丈夫じゃないのは誰の目から見ても明白だった。
引き裂かれちゃったって、
宇田川亮平とだよな?
状況が全く見えないぞ。
瑞樹ちゃんは、僕のことなんて見えてないみたいで、
紘子ちゃんに取り縋るように小さい声で囁くように、
でも必死に言った。
「紘子さん、お願いがあるの。
江川さんに連絡して、
亮平さんの様子を見て来て欲しいの。
心配で…」と言ったまま、
涙を流している。
「4月に大学が始まったら、
会いに行けるかもしれないけど、
それまでは家からも出られないし、
携帯も没収されたままで、
連絡も出来ないの。
でも、四十九日には必ず伺いますからって伝えて欲しいの」
ん?
四十九日って何だ?
話が全く見えない。
疑問をそのまま口にしてしまった。
「四十九日って?」
でも、瑞樹ちゃんは震えて涙を流しているだけだった。
ダメだ。
泣いてる瑞樹ちゃんを見てるのも辛すぎて、
僕も耐えられそうにない。
![](/image/skin/separater1.gif)
![](/image/skin/separater1.gif)