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甘い蜜は今日もどこかで
第1章 【本当は嫌なのに】





そして、とうとうレンカノの日。
秘書業務は15時には終わり、ジロウの迎えの後、馴染みのクライアントとデートする流れになっている。
副社長には別件の仕事となっているが朝からあまり納得されていないようで。




「そんな顔されても15時には退社しますので」




「わかってる……でも何の仕事?」




「他のクライアントの件についてはお答え出来ません」




「ねぇ、独占契約じゃなかったの?」




「吉原から最初に説明があったはずですが?」




「納得しないと契約出来なかったんだもん」




で、わざとネクタイお忘れですか?
「どれか選んでよ」とネクタイがズラリと並ぶ引き出しを開ける。
“出来なかったんだもん”って子供か。
40手前の良い大人が。




今日一日のスケジュールを考慮し、シルクのネイビースーツ、白Yシャツに映えるラベンダーピンクのライン入りをチョイスする。




「ん……」と屈まれるので仕方なく襟を立ててネクタイを結んで差し上げる。
秘書検定ではこんな項目はないけど、何でも出来ちゃう私は一度頭の中でシュミレーションすれば簡単に結べてしまう。
タイピンも忘れずに。




「何か…?」




この距離でずっと見られてるのは落ち着かない。




「ねぇ、何の仕事なの?断れないの?」




「しつこいです」




「しつこい男は嫌?」




「嫌……ですね」




「まさかだけど、レンタル彼女とかじゃないよね?」




「お答え出来ないと申し上げたはずです、珈琲お持ちしますね」




踵を返すも勢いよく腕を掴まれた。




「お願い、これっきりにして……後は入ってないよね?俺の秘書で居てくれるよね?」




顔に出し過ぎ、距離感おかしい。
暫く静観しようかと思っていたけどそうもいかなくなってきた。




「当たり前じゃないですか、もうこの話は終わりです、業務に戻りますね」




ニッコリ笑って対応するのが一番スムーズに事が運ぶ。
動揺してはならない。
気に障ることを言ってはならない。
常に冷静に、常に笑顔で。




バン!と壁を叩く音は私が出ていってから聞こえてきた。
まさかこんなことくらいで取り乱すとは想定外だった。
そして、まさかまさかの、副社長がとんでもない行動に出るなんて思いもしなかったのだ。

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