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第6章 吠えるノリコ

「ガム食べます？」

「あ、どうも。」

会議中、関本がしきりにあくびをしている

幸子は小声でそっと眠気覚ましガムを渡した


「俺の分は？」

横に座っている松下がボソッという

「ないよ？」

「ちっ。」


積極的に発言している関本と時折目が合って
とろーんとなりそうになるのを堪えた

だめだめ
昨日エッチが良かったとか
思い出しちゃだめ

集中しないと

幸子も気が緩んでついあくびが出てしまう

「寝不足か。」

松下にペンで首の肌色の湿布をつっつかれた

「ただの虫刺され。」

「ふーん。刺した方も相当疲れてるようだな。」

観念して松下にもガムをあげた

「サンキュー。」

あーあ
特別に関本だけにあげたかったのに