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呪われた王宮~宿命を負う聖少女の物語
第107章 断末魔(アズート)
「ルナッ・・とどめを・・・」

母の言葉に記憶が徐々に蘇ってきた。
アズートの催眠術も消えていた。

「ハ、ハイッ・・・」
ルナは頷くと、ディオンと共に大トカゲの腹から聖剣を抜き、夢中で胸に突き刺した。

「ウウギャアアアアー・・・」

最後の叫びを上げると、アズートだった大トカゲは見る見る内に泡となって消えていった。
血まみれになった顔を振向かせると、母が苦しそうにしていた。

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