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呪われた王宮~宿命を負う聖少女の物語
第107章 断末魔(アズート)
「お、お願いがあるの・・・ル・・ナ」
「な,何・・お母様、何・・・?」

ルナはマチルダの手をシッカリと握って言った。

「お、お父様と・・お父様と一緒の墓に・・・。て、天国で・・謝りたい・・の」
そう言うと力尽きたのか、マチルダの瞳から光りが消えていった。

「お母様っ、死なないでぇ・・お母様ぁ」
ルナの泣き叫ぶ声が、教会の中にいつまでも響いていた。
第七十五章 後悔と絶望
血塗られた祭壇には地獄の狂宴の後が生々しく残っていた。
いつまでも泣き止まぬルナの肩に、ディオンがそっと手を置いた。
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