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呪われた王宮~宿命を負う聖少女の物語
第107章 断末魔(アズート)
「一緒に死のう・・ルナ・・・」

ルナは天使の笑みを浮かべて頷いた。
こうするより他に二人の幸せはないだろう。

ふと見ると、黒々としていたディオンの髪が真っ白になっていた。
アズートの呪いは本当だったのだ。

すると・・・やはり、自分の中には悪魔の呪いが植え付けられたのだ。
ルナは、そう確信した。

(ウハハハハ・・その通りじゃ・・・)

「ええっ・・・?」

二人の頭の中におぞましい声が響いた。
アズートの声であった。

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