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呪われた王宮~宿命を負う聖少女の物語
第13章 捜索隊(呪われた王宮)
「ディオン・・・」
ずっと待ち焦がれていた男であった。

ルナの金色の瞳から涙が溢れてくる。
ディオンは葉が蔽い茂った所へ来ると、ルナを抱いたまま入っていった。

「わぁ・・・」
思わず声を出したルナの目の前に、大きな洞窟が広がっていた。

ディオンは構わずヒタヒタと歩いていく。
まるで自分の棲家のように。
遠くの方で大勢の声がこだましていた。

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