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呪われた王宮~宿命を負う聖少女の物語
第17章 ジューム国(呪われた王宮)
ある日、二人は遂に見つけたのであった。
しかし、ルナの口から漏れた言葉は短かった。

「そ、そん・・な・・・」

うっかりすると通り過ぎてしまうかもしれない程、荒れ果てた遺跡であった。
それらは木のツルや草に蔽われ、微かに積まれた石段や家の跡を見せていた。

二人は呆然と佇んだまま、暫らく遺跡を眺めていた。
やっと見つけたというのに、キエフが言った通りジューム国は滅びていたのだ。

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