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呪われた王宮~宿命を負う聖少女の物語
第20章 街(呪われた王宮)
「王女・・さ、ま・・・」
そのまま眠りについた男の頭を撫でて、ルナは言った。

「ゴメンね、キエフ・・・。お前の親切は忘れないわ」
そして、ディオンの顔を真っ直ぐに見た。

通じ合った二人の心に言葉はいらない。
ルナとディオンはシッカリと手を繋ぎ合い、王宮に向かって歩き出していった。
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