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呪われた王宮~宿命を負う聖少女の物語
第22章 地獄の風景(呪われた王宮)

(ディオン。可愛いディオン・・・。愛していますよ、ディオン)

逆らう事は出来なかった。
マチルダ王妃の金色の瞳はディオンの心を捕らえて放さない。

『お、王妃様・・・』

憧れの王妃の唇が妖しく濡れている。
プックリと朱色をとどめ徐々に近づいてくる。

頬を撫でていた指がしっとりとした感触を連れて、ディオンの首筋を這う。
ディオンの目蓋が重くなっていく。
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