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呪われた王宮~宿命を負う聖少女の物語
第22章 地獄の風景(呪われた王宮)
得たいの知れない強い意識が飛び込んできたのだ。
ネットリとした生温かい物が心を包む。
何故か安心するような気がした。

「剣を放すのだ、ルナ・・・」

アズートが立ち上がっていた。
しわがれた顔にうずまる灰色の瞳を輝かせて、ジッとルナを見つめている。

「返事をするのだ、ルナ・・・」
老人の最後の言葉に反応して、ルナの小さな唇が開いた。

「は・・い、司教様・・・」

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