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呪われた王宮~宿命を負う聖少女の物語
第28章 悪魔の最期(呪われた王宮)
「ウウギャアアアアー・・・」

最後の叫びを上げるとアズートだった大トカゲは見る見る内に泡となって消えていった。
血まみれになった顔を振向かせると、母が苦しそうにしていた。

「お母様っ・・・」
取りすがるルナの手を取って、マチルダは言った。

「ゴメン・・ね、ルナ・・・。お前をこんな忌まわしい事に巻き込んで。い、今・・全てを悟り・・・ました。アズートに・・操られて」
マチルダの首や胸から、血が吹き出している。
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