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呪われた王宮~宿命を負う聖少女の物語
第92章 蘇る悪夢2(アズート)
「あああ・・・はい・・司教様ぁ」
王妃は切なげに睫毛を揺らしながら、ディオンの手を自分の胸に誘導していった。

「司教・・・様・・・・」

ディオンはアズートの瞳に吸い込まれる度に、深く心を操られていった。
そして愛する恋人が司教に犯されていく様に、視線を送るのだった。

「あああああ・・司教様ぁ・・・」
ルナの瞳は恋人の視線を捕らえたまま、アズートの愛撫に潤んでいった。

「今からお前たちは神に召される。ワシの命じるままにな」
「はい、司教様・・・おおお・・ディオン」

一番に返事をしたのはマチルダであった。
そして娘の恋人の顔を乳房に押し付ける。

「むっ・・・・んん・・・あああ・・・」
柔らかな感触にむせたディオンの声は、豊満なバストの中で消えていった。

「ああんっ・・・ディオン、ディオン」
王妃の声が聖堂に響いていく。

「あああああ・・・・司教様、司教様ぁ」
アズートの頭を抱え、切ない声を上げるルナの声も重なっていった。

地獄の狂宴が、ルナの夢の中で再現されていく。
残酷な物語は容赦なく辛い過去の現実を、ルナに浴びせ続けるのだった。
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