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呪われた王宮~宿命を負う聖少女の物語
第95章 ペニスの味(アズート)
「んっ・・んっ・・・んふっ・・・ぐぅ・・」
苦しい。

何もかも吐き出してしまいたかった。
すると、熱い息が耳元で囁いた。

「上手よ・・・ルナ・・・」
母が妖しい光を宿した瞳のまま、隣で見つめているのだった。

ディオンは放心したように祭壇に座り込み、足を投げ出していた。
いきり立ったコックが薄闇に浮かんでいる。
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