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呪われた王宮~宿命を負う聖少女の物語
第96章 初めての絶頂(アズート)
「お前の母を見るがいい・・・・」
「あああああ・・・・あはぁ・・・」

愛撫の余韻に声を震わせながら、ルナは視線を向けた。

「あはっ・・あはぁっ・・・あっあっあっ・・・」

母がいる。
目を閉じ、長い睫毛のカーブに涙を滲ませてないている。

「あああ・・い、いいっ・・・いいのぉ」
白い歯を浮かべている。

「もっと・・・そう、もっとぉ・・・」
少年の逞しい腕が、マチルダの足に絡みついている。

「んんっ・・・ふっ・・・んっ、んふぅっ」
曇った声が、しなやかな太ももの間から漏れてくる。

「ディオン・・・あっ・・ディオン・・・」
「んぐっ・・・んふっ・・・んんんんっ・・・」

ディオンの黒髪が揺れている。
マチルダの腰の動きに合わせるように。
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