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溺愛契約
第3章 誕生日のプレゼント
ふと時計を見ると、ちょうど24時を回るところだった。

「ちょっと、待って。伸樹君。」

「何?」

「3、2、1……伸樹君、お誕生日おめでとう。」

そして伸樹君の頬に、チュッとキスをした。

でも、伸樹君からの反応がない。

「あれ?伸樹君?」

すると伸樹君は、私をぎゅっと抱きしめてくれた。

「ありがとう。香美さん。」

「伸樹君……」

「最高の誕生日になったよ。」

よく見ると、伸樹君。ちょっと目がうるうるしている。

感動している?やっぱり、今日誘ってよかった。


「私も。」

伸樹君に微笑んだ。

「今夜、伸樹君の誕生日、誰よりも早く祝えてよかった。」

見つめ合って、どちらからともなく、キスをした。
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