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第8章 新婚初夜は３人で

私が管理人室でアイロン掛けをしていると、イッチナーくんと由香ちゃんがやってきました。

「僕たち、来月に結婚することにしマシタ」
イッチナーくんが話します。

「由香ちゃん、妊娠したの？」
私は驚いて尋ねます。

「妊娠はしてません。　でも、どうせ将来は結婚するつもりでしたから、だったら今でもって思って…。　イッチナーくんの両親も私の両親も賛成してくれましたから」
そう言って由香ちゃんが笑顔を見せます。

「ドイツで姉の結婚式を見て感じたのデス。　結婚の素晴らしさヲ」
イッチナーくんも笑顔です。

「そうなんだ。　おめでとう。　必ず幸せになってね」
私も笑顔で祝福します。

夫と死別している私は、この若いカップルの永遠の幸せを強く願います。