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いんらん荘の蘭子さん
第10章 痴漢プレイ
五十嵐くんと私は、電車を乗り継ぎ、都心へと向かいます。
そして最後は地下鉄。

ラッシュアワーが終わっているのに、車内は混雑しています。
クーラーが効いた車内ですが、やはり汗臭さが漂っています。

五十嵐くんは私の背後に立って、私のボディーガードしてくれています。

電車が揺れます。
つり革を持って立っている私に、誰かの体重がかかります。
私はそれを堪えて立ち続けます。

そのとき…
誰かの手が私のお尻に触れます。

ひょっとして痴漢?!

その手はスカートの上から私のお尻を撫でます。
ボディーガードの五十嵐くんは、全く役に立ってません。

お尻を撫で回されながら、私は考えます。
痴漢の手つきはソフトです。
このまま触らせておいても、害はないでしょう。
わざわざ騒ぎ立てるのも面倒です。
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