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第2章 セックスレッスン

「ドイツにいる僕の友だち達は、ドイツの女性はセックスのときに声を出すと言いマス。　でも、由香ちゃんは声を出しまセン」
イッチナーくんは真面目な口調で話します。

きっと真剣な相談なのでしょう。

「彼女はマグロなの？」
私はイッチナーくんに尋ねます。

「マグロ？　このツナ缶のことデスカ？」
イッチナーくんは驚いたような様子で、テーブルの上のツナ缶を見ます。

「セックスのときに無反応な女性のことをマグロっていうの」
私はイッチナーくんに説明します。

「そうですネ。　由香ちゃんはマグロかもしれマセン」

「女性がマグロになるかどうかは、男性のテクニック次第よ。　国籍は関係ないと思うわ。　私は気持ちよかったら自然と声が出るから」

「男性のテクニック次第デスカ…」