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いんらん荘の蘭子さん
第6章 新しい快楽
5月になりました。
ゴールデンウィークなので、ショッピングモールは多くの人で賑やかです。

私は新装開店のランジェリーショップを覗きます。
男性を悩殺できそうな下着はあるでしょうか?

真紅のブラショーツセット…ガーターベルト…透け感のあるキャミソール…
つい目移りしちゃいます。

「蘭子さんですね」
背後から女性に声をかけられ、私は振り返ります。

イッチナーくんの部屋に来ていた女の子です。

「イッチナーくんの彼女よね。 えっと…名前は…」
私は考え込みますが、名前を思い出せません。

「由香です」
イッチナーくんの彼女は、自分の名前を教えてくれました。
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