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花の香りに酔う如く
第12章 沈丁花に誓う初めての夜の後〜律
毎晩、沙羅ちゃんを抱いて、
少しずつ開花していくような沙羅ちゃんに夢中になる。


「イクっ」と震えながら声を上げる沙羅ちゃんより、
少しでも長くと歯を食い縛って堪えながら、
結局、僕の方が早く果ててしまう。


僧侶なのに、
愛欲に塗れる自分。

こんなことで良いんだろうかと思うと、
落ち着かず、
沙羅ちゃんに素っ気ない態度を取るようになっていった。


「寺に閉じ込めるようだと可哀想じゃないか?」と住職に言われて、
4月から週に3日だけ、
知り合いの弁護士事務所に仕事に出るようになった。


ほぼ、オトコだけの職場。

そう聴いただけで、
嫉妬心でどうにかなりそうなくせに、

「そうなんだ」と殊更つまらなそうな返事をしてしまう。



夜、沙羅ちゃんから恥ずかしそうに、
「律さん?
キスして?」と言ってくれるのに、
額にだけキスをして、

「朝、早いからね。
おやすみ」と言って、
背中を向けて寝たふりをして、
沙羅ちゃんが寝入った後、
顔を見ながら自分で自分を慰めたりするような毎日。


沙羅ちゃんと僕がセックスしている妄想が、
いつの間にか、昔観ていたAVの陳腐なストーリーにすり替わり、
事務所で襲われてる沙羅ちゃんになったりした。


そして、嫌悪感。




早朝、沙羅ちゃんの唇にキスをして、
そっとベッドから抜け出して着替えてると、
寝惚けながら慌てて起きようとする沙羅ちゃんに、

「まだ、早いよ?
もう少し寝てたら?」と言って、
本堂に向かう。

朝のお勤めを終えると、
きちんと着替えた沙羅ちゃんが朝食を整えていてくれるのを、
3人で食べる。


沙羅ちゃんが眩しすぎて、
僕はもっと無口になって、
途方に暮れてしまう。



仕事に向かう沙羅ちゃんの後ろ姿をぼんやり見ている僕を見ながら、
住職は、
「沙羅ちゃんは本当に可愛い子だな」と呟いて笑った。





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