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花の香りに酔う如く
第15章 月下美人で授かる①〜沙羅
律さんは益々、無口になっていくような気がした。

よくよく考えてみると、
家でも殆ど言葉を交わすことがない。


私やお義父様の話に、
静かに頷くくらいで自分から話をすることは殆どなかった。


仕事に行く朝は、
事務所のビルまで車で送ってくれるし、
金曜には家元先生のお寺までも送り届けてくれて、
土曜の夜には迎えに来てくれる。


その車中でも、
静かに音楽を聴きながら、
私の話を頷きながら聴いてくれるだけだった。



でも、夜、
ベッドの中では違う顔を見せてくれる。

時には切なそうに。
時には少し欲望を滲ませるように。


私を引き寄せて抱き締めて、
息が出来ないほどキスをして、
服を脱がせる。

そして、身体の隅々まで確認するようにたくさんキスをしては、
紅い花弁を散らせていく。


そして、私に、
とても恥ずかしいことを言わせて困らせる。


時には着物の着付けで使う紐で縛ったりして、
自由を奪われながら、
気絶するまで熱い杭を打ち込むようにされて、
私は涎や涙を流しながら意識を手放すまで愛された。


「沙羅」
と呼び捨てにされるのも、
ベッドの中だけで、
私はその度に心から律さんのモノだと感じてうっとりしてしまう。



でも、
昼間の律さんは、
本当に他人のように冷たくて、
どっちが本当の律さんなのか時々判らなくて、
困惑していた。
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