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花の香りに酔う如く
第20章 沙羅双樹の想い①〜沙羅
「それから、先輩のことが余計に気になって仕方なかった」

空くんは続けた。



※※※※※


オトコのこと、そういう性的な意味で好きになるとか、
考えたこともなかったのに、
気づくと先輩のことばかり、気になってた。


多分、沙羅のせいだな。


幼稚園の時にチューしたら、
大泣きされたし、
母さんとかには、
「沙羅ちゃん、大切にしないと」って言われ続けてたし、
沙羅は慧兄さんのことばかり話してるし、
ちょっと腕とか掴むと、
すぐ皮膚が赤くなったりして、
なんか、壊しちゃいそうだったしさ。


可愛いのに、
なんか、苛めたくなって、
すぐ泣くし、
その度、母さんや兄さんに怒られるし、
どうして良いか判んなくてさ。


でも、他の女子は、
なんかガサツで、
可愛いと思えなかったな。



そこにきて、
あんなの観てさ。


すんごくドキドキして、
先輩を観ると、
俺も先輩と、
チンチンとか舐め合ったりしたいなとか妄想するようになって。


そんな自分が、なんか、
変態じゃないかって思ったら、
沙羅と話をするのも、罪悪感ていうか何ていうか…。

そんなぐちゃぐちゃした気持ちで、
余計に沙羅に、乱暴な言葉を口にするようになってたかも。


いや、俺、本当にガキだった。



高等部に上がって、先輩の最後の試合の後にさ。

「好きでした」って告ったら、

「知ってたよ」って坊主頭、撫でられて、
家に誘われたんだ。


それで…。



ダメだ。
こんな話、沙羅には出来ないや。

兄さん達にも恥ずかしくて言えない。



でも、まあ、
そういうわけで、先輩とヤッたんだよ。


もう、ホントに、
びっくりしたよ。


先輩、てっきり、
女の子みたいな方かと思ったら、
逆に、俺の方がヤラれちゃってさ。


あ、沙羅は、
判んないよな。

兄さん達は、判るよな?




※※※※※


私は呆気に取られてしまって、
そんな私の髪を、
律さんは優しく撫でながら、

「空。
もう良いよ。
沙羅ちゃんはそういうこと、
判らないから」と言った。


そして、
「僕達も変わった性癖だなと思ってたけど、
空は違った意味で、
独特な性癖があったんだな?」と、
慧お兄様な顔を見合わせながら空くんに言うと、


「えっ?」と、
空くんがポカンとした顔をした。
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