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花の香りに酔う如く
第21章 沙羅双樹の想い②〜空
確かに俺、小さい頃から沙羅が好きだった。
でも、小さいし、可愛すぎて、
いつもついつい苛めては、
母さんや慧兄さんに怒られていた。

律兄さんは、いつも距離を置いてる感じだから、
怒られたことはなかったけど。


幼稚園だったか、まだ入園する前だったかは忘れたけど、
庭に咲いてたチューリップを根っこごと引き抜いて渡して、
無理矢理チューしたら、
物凄く泣かれて、
慌てて走って逃げたことがあった。


その時も母さんに怒られた。


沙羅は、
「チューリップさん、可哀想」と泣いてたらしくて、
俺が乱暴なことをして泣かせたと思われてたみたいだった。


母さんは、チューリップを可愛くリボンで飾って、
「お家で飾ってね?」と言っていた。

そのリボンは、
いつも沙羅が髪につけてる綺麗なリボンとは違っていたけど、
沙羅はにっこり笑って母さんにお礼を言っていた。


その後も、
しょっちゅう沙羅を泣かしたりすることがあったけど、
沙羅が唇を噛み締めて涙を我慢するのを観るのも可愛いし、
正直、興奮するなと思ってたりした。


中学3年の時に、
強烈なモノを観てから、
俺の性的な興味は女子からオトコに変わった。

それで、あんまり沙羅のことを変に意識せずに済むようになったのかもしれない。


揶揄ったりはするけど、
泣かせるようなことをして、
涙を我慢してる顔を観て密かに興奮してたことに罪悪感を覚えていたから、
その部分から解放された気もしていた。


苛めて興奮するって、
俺、Sなのか?と思ってたから。


でも、それより倒錯的な、
男色ってヤツに興味が移るのも、
罪悪感はあった。


でも、なんていうか、
可愛くて好きな女の子を苛めて興奮してするよりマシかななんてことも思ってた。
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